モーラナイフ、だぁいすき。
SCHRADEのSCHF36と、モーラナイフのCompanionの話です。
SCHF36に対して辛口に見えるかもしれませんが、コスパの良いナイフであることは間違いなく、初心者以外にはオススメです。
※初心者でも、『俺はコイツじゃなきゃ嫌!』という心があれば普通に使って行けると思います。
浅い理由でSCHF36を選んだ俺には扱いきれなかった。という話です。
最初のナイフ選び
キャンプ(というよりブッシュクラフト)初心者におすすめのナイフを調べると、まず間違いなく名前が挙がるのが、モーラ・ナイフ Morakniv Companion Heavy Duty。
安くて、バトニング(薪をナイフで割る奴)も普通に可能、そして箱出しの状態で切れ味バツグン。
初心者はだいたいこれを使っているとか言われる大定番のナイフ。
これを買っておけば間違いがない。へぇ…。
うるせえ!オイAmazon!!この黒くてぶっといのを1つくれや!!!
他人とは違う自分でありたいという意識からか、俺はモーラナイフを避けこのナイフを買っていた。
SCHRADE SCHF36の選定理由
見た目性能高かったからというのが大きな理由だが、選定した理由はほかにもある。
- 高すぎないこと
モーラナイフを避けてまともそうなナイフを狙うと、7~8000円くらいのものが多くなってくる。
ナイフに出せるのは5000円くらいまでかな…と思っていたので、当時4900円だったこのナイフは希望に沿っていた。 - フルタングであること
そもそもナイフが欲しかったのはバトニングとフェザースティック作製がしかったから。
いろいろ調べるうちに、バトニングするならフルタング!という意識が刷り込まれていた。
(今となっては定義すらよく分からないが、フルタング=丈夫=バトニングに向いてる!らしい。) - おまけがついてくること
ファイヤースターター(火打石みたいなやつ)と砥石が付いてくる。
レビューを見るとどちらも評判は良くはないが、おまけならまぁいいんじゃないくらいの評価。
ファイヤースターターが使ってみたかったので、おまけでついてくるならうれしいなと思っていた。
SCHF36 開梱
まぁ、買ったばっかの写真だから↑の商品画像と大差ない。
なんで載せたんだろう。
所感
- 重い
取り回しに苦労するほどではないが、重い。540gらしい。
車のときは気にしてなかったが、バイクに乗ってからはこの重さが無駄に感じるようになった。 - 厚い
厚さ5mm。ナイフに厚みがあると何かいいことあるんですかね?
強そう以外の理由が思い浮かばない。
俺みたいな雑魚には厚さの活かし方が分からなかった。叩く面が広くていいのかも。 - 安全
(俺の家にきたやつは)刃に指を当ててスーッとやっても指が切れない安心の切れ味。
不意に指を切ったりすることが無くて安全。 - おまけがうれしい(ファイアスターター、砥石)
ファイアスターターについては良くキャンプ番組とかで見る火花の1/2くらいの量が出る。
俺は無風状態でティッシュに火を着けるのがやっとだったが、火花が出るだけでも満足。
試行回数が少ない(3回くらい)ので何とも言えないが、木のカスとかで火を起こせたことは一度もない。
砥石は評価できない。普通に削れるから砥げる人は砥げるんじゃないだろうか。 - サビる・ハゲる
サビやすいとは聞いており、買ったばかりのころは気を付けて使っていた。
塗装禿げに関しては、バトニング一発目で結構禿げたので気にしないことにした。
使い終わったらしっかり水気を切るということを心掛け、買ってしばらくはサビることがなかった。
全然サビねぇじゃん余裕余裕とか思ってた。このハゲーーーッ!!!
禿げは故意、サビは俺の過失です。
切れ味を良くしようと砥いでみたものの、スキルが足りなくてうまくいかず、スーパートゲールという砥ぎ角度を一定にする治具をつけようと刃厚を減らす為に背の塗装をはがした結果が↑の状態。
ハゲたとこから一気にサビた。
フェザースティックをつくってみても、思春期の陰毛みたいなものしか俺には作れなかった。
バトニングをしてみても、こんだけ太くて重けりゃだいたい何とかなるだろと思っていたが、ナラ薪などのカタ薪を割るのは辛く、本気で薪を割りたいなら素直にでかい鉈とか斧とかを用意したほうがいいと悟った。
当たり前のことかもしれないが、初心者の自分には分からなかった。
『ナイフを砥ぐのなんて簡単です』、『ちゃんと砥げればものすごくコスパの良いナイフです』
そんなネット上の言葉を見て買ってはみたものの、俺が無能であることの再認識しかできなかった。
外人の動画
このナイフの良さを伝えることが自分にはできないので、俺がこのナイフを購入する時に参考にした外人の動画を紹介する。
このナイフ自体は、バトニングだろうがフェザースティックだろうが普通にこなせる性能がある。
俺にスキルがなかったというだけの話。
おまけのファイアスターターもこのおっさんにかかれば木のカスで火が起きる。
モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)
上述の挫折を経て、俺もモーラナイフ教に入信。
最後の抵抗として、一般的なHeavy dutyではなく無印のCompanionを買った。
箱から出した状態で紙なんかスパスパ切れる安全性皆無の切れ味。
そして、ヘタクソでも良く見る感じの長いフェザースティックが作れる刃先形状。

同じタイミングで作ったフェザー。左がSCHF36、右がモーラ。

上から。分かりづらいが、長めのが作れている(気がする)。
バトニングについても、バタ薪などを相手にする分にはHeavy dutyじゃなくとも問題なく行ける。
カタ薪についてはおそらく無理(もしくは相当の長期戦)だが、正直カタ薪割るなら家でやっといた方がいいと思っている。
また、ステンレスなので適当に扱ってもまずサビない。
画像のものは特に手入れもせず7か月ほど経ったものだが、全くサビていない。
軽くて安くて雑に扱える。数か月使用したが、使用上の不満は特に出てこない。
不満が一個あるとすれば、
鞘に納めた見た目がダサい。
おもちゃコーナーに置いてありそう。
どっちもいいナイフです
1本目のナイフにSCHRADEのSCHF36というナイフを買い、扱いきれずにモーラナイフを手にした。
モーラナイフは評判通り素晴らしいナイフで、当分このナイフを使うことになると思う。
今のがなまくらになったらまたモーラナイフ買うか…という位には信頼感爆上げしている。
SCHF36は俺みたいなド初心者にはオススメしない(けど良いナイフ)。※愛があれば初心者でも可。
モーラナイフは、人気があるから避けようとしている初心者がいれば、そんな意地は捨ててとりあえずコレを買ってから考えろと思うほど良いものだった。
無印のCompanionなら大人気のHeavy dutyじゃないから俺は他人とは違う!という謎プライドも守れるよ。
ただ、こうしてモーラナイフの良さが分かったのもSCHF36というナイフを手にしたからだと思う。
今は全然使ってないが、俺の思い出の中に、俺のキャンプの歴史の中にしっかりと存在してくれてる。
俺の買い物に間違いはなかった。
お付き合いいただきありがとうございました。
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