須川湖キャンプ場でソロキャンプ【2019.10】

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須川湖キャンプ場のメモ

秋田県の湖畔キャンプ場を探す

台風19号から2週間後の10月末、道路の通行止め情報などもある程度ネットで調べて確認し、行けそうなキャンプ場を探していた。
その時点で、東北6県のうち5県(青森、岩手、山形、福島、宮城)でキャンプをしていたことから、秋田でキャンプをしたいという思いがあった。
この頃は湖畔キャンプ場に行きたいという思いが強く、Google mapで秋田県の水たまりを探す。
結果、秋田県東成瀬村に須川湖という小さな湖を発見。
須川湖キャンプ場もあるようなので、ここに行くことにした。

東北のキャンプ場の多くは10月下旬でシーズン営業が終わってしまうところも多く、ここもその可能性があったので、前日10/25に電話で確認。
『10/26が最終営業日ですよ。台風後も営業してます。天候とかの問題もあるでしょうから、予約はいいので来られそうなら来てください。』とのことだった。
翌日の天気予報を確認、確か雨は降らない予報のはずだったので、キャンプを決行することにした。

道中~あ・ら・伊達な道の駅~

仙南から大崎など通って栗駒山へ向かう。
途中、あ・ら・伊達な道の駅で牛タンフランクフルトだか食べて休憩。
駐車場に戻ってきたら真横にSRが停まってた。

かなり奇麗に乗られているSRで、見比べてみると、俺に嫁いだSRには可哀そうなことをしているなぁと少し落ち込んだ。

俺のは洗車もそれほどちゃんとできてないし、泥とかルブうんことかですぐ汚れるし、サイドバッグサポートとかリアキャリアとかスマホホルダーとか取り付けてて不格好だし。

道中~国道398号線~

道の駅を出て、国道398号線を通りキャンプ場へ向かう。
栗原の花山湖など見ながら走る。

花山湖

栗駒山に入ると、元からなのか台風のせいなのか工事中の部分がそこそこあった。
落ちている葉も多く、機を逸していた感はあったが、それでも美しいと思える道。
日本の道100選に入っててもおかしくないと思うくらいに良かった。

国道398号 紅葉

アクションカムの動画から切り取ったスクショでは伝わらないと思う。
本物は声が出るくらいすごいです。多分秋じゃなくても楽しいので、栗駒山、走ろう。

須川湖キャンプ場

トイレだけある駐車場の脇にある小道を通っていくと、管理棟に着く。
中に入り、受付を済ませる。大人1泊420円。安い。
サイトはすべてウッドデッキ。好きなところを選んで良いというが、よく分からないので管理人さんに決めてもらった。見晴らしがよいという一番奥のサイトになった。

薪を持ってきてなかったので、薪も買う。端材だが、1束200円。安すぎ。
薪の準備をしておくからその間にテント立ててきていいよと言われたので、テントを設営しにいく。
※場内は、受付後なら乗り入れ可とのこと

須川湖キャンプ場 一番奥のサイト

ウッドデッキサイトは初めてで、持ってこようと思っていたビニールひもなども忘れてきたのでかなり設営に難儀したが、周りに落ちてた枝とか石とか使って何とか設営。テントはムーンライトテント3型。
※ウッドデッキの隙間にペグを差し込み、ペグとウッドデッキの隙間を埋めるように枝をねじ込み固定。きれいに張るのはあきらめた。

だいぶ時間がかかってしまったが、設営が終わったので薪を貰いに行く。
『今日で終わりだし、ガラ袋におまけ入れてやるから。ガラ袋は明日返してね。』
そういわれ、200円しか払っていないのに2束分くらいの量の薪を貰った。
申し訳なさ過ぎて参った。ありがとうございます。

薪を持ってサイトに戻ると、霧が濃くなり雨が降ってきた。

降ったり止んだりを繰り返す、山の上らしい(?)雨だった。

場内散策

雨が止んだタイミングを見計らい、場内の散策をする。

須川湖キャンプ場

須川湖キャンプ場

ボートも30分530円で乗れるらしいとHPに書いてあったのだが、この霧では何やってるのか分からなくなりそうなので乗らなかった。

炊事場。きれいだった。

須川湖キャンプ場 炊事場

近くに栗駒山荘という温泉と食事ができる施設があり、そこで昼飯を食べようと思っていたが、いろいろもたついている間にラストオーダーの時間が過ぎてしまっていた。
あ・ら・伊達な道の駅で食った牛タンフランクフルトが生きたな。

炊事場で夜を過ごす

これまでのキャンプ場では、軽い洗い物と水くみくらいでしか炊事場を利用したことがなかった。
雨風が強まっており、テント内でずっと過ごすのは辛そうだったので、炊事場で焚き火などすることにした。
※この時点で来ていたキャンパーは1組のみだったというのも要因として大きい。

初めて炊事場のかまどを利用したが、どう薪を組んだらいいのかよく分からなかった。
適当に薪を組み、いつも焚き火台でやっている感じで、薄く削った薪など使って火を着けようとするが、うまくいかない。
普通に着火剤とか使うか…と思っていたところに、管理人さんが来た。
『火ついた?着かない??着火剤持ってくるからちょっと待ってて!』
炊事場の電気を着けに来たらしいが、あうあう言っているうちに着火剤まで貰えることになった。
少しして、灯油をしみこませたおがくずみたいな奴が入ったビニール袋を受け取り、
『足りなかったらこれ使っていいから!』とペール缶まで持ってきてくれた。
シーズンラストだからかも知れんが、それでもこのサービス精神はどうかしている。
結局、ビニール袋に入っている着火剤をひとつかみ使っただけで火は着いた。

ProCam7とかいうiPhoneアプリを買ったので、それで遊んでいた。
ネットを見て買ったのだが、あとから見たら俺が欲しかったのはProCameraというアプリらしかった。
よく分からないけど、本気で写真を撮りたいならちゃんとしたカメラを買った方がいいし、適当に撮るなら純正アプリでいいかな…と思った。
もっとちゃんと触ったら評価は変わるかもしれない。

ゆるキャン△リスペクトでカレーめん(タイランドエディション)を食う。

(グリーン)カレーめん♪を食い終わりボーっとしていると、何やら賑やかな声が聞こえてきた。
若者グループが後からやってきたらしい。
薪もなくなってないし、まだ寝るには早いので炊事場の一端を使わせてもらっていると、グループの方々が調理にやってきた。
俺みたいなもんがこんなところで一人でかまど使ってて申し訳ないとは思いつつ、薪も残ってるし寝るには早いしで逃げることもできず、そのまま居座ることにした。
多分そこまで気にされていなかったとは思うものの、楽しいグループキャンプ空間に俺という異物が入り込んでしまったことをお詫びしたい。すみません。

あまり聞き耳を立てないようにしていたものの、かなり近いので会話などは聞こえてくる。
野菜を切る音、若い男女の何気ない会話、そして、『あっ…。』という声。

俺の目の前にレタスの破片が飛んできた。

世界中を探しても、この日この時にソロキャンプしててレタスの破片が飛んできた奴は俺だけだろうと思うと笑いそうになったが、一人で笑い始めたらキモいので何とかこらえた。

レタスはスタッフがおいしくいただくことはできなかったので、焚き火で燃やしました。
安心してください。燃えてますよ。

薪もすべて燃やし終わったので、テントに戻る。
霧の夜というのは明かりがあっても前方が良く見えない。
一番奥のサイトは本当に静かで、初めてソロキャンプが怖いと思った。
クマとか出ませんように…と思いながら眠りについた。

つぎのひのあさ

相変わらず天気はそれほど良くなかったが、須川湖の全貌を見られた。

次来るならこの辺のサイトがいいかな、と思った。
だいたい真ん中くらいのサイト。18番だったかな。

場内のトイレは和式(水洗)しかない。和式にトラウマがあるマンで使えないので、
キャンプ場に入る前の駐車場にある洋式の多目的トイレでうんこした。
トイレ前に募金箱が設置されているので、財布に入っていた小銭を全部ぶち込んだ。

うんこしたら撤収作業を済ませる。
管理棟前に停めていたバイクのエンジンをかけようとするが、キックしてもかからない。
一発でかからないことはまああることなので、焦らない。もう一発。かからない。
センタースタンドでバイク立ててからかければ絶対かかるから。かからない。
一旦キーOFFにしてちょっとしてからまたONにすれば行けるから。かからない。

オデ、モヴ、オヴヂ、カエレダイ(泣)

まぁ、時間を置けばかかるようになるだろ…と思いサイトに戻ろうとすると、
『バイクのエンジンかかる?かからないの??』と管理人のおじさんがやってきた。
この人は毎回すごいタイミングで来るなと思う。

管理人さんも昔バイクに乗っていたようで、押し掛けはどうかと言われたが、
FIなので押し掛けはできないこと、たぶん後からやれば大丈夫だと思うということを伝えた。が、
『でもエンジンかからなきゃ不安でしょ。ちょっと待ってて。』
そう言うと、昨日俺よりも先に来ていたキャンパーに声を掛けに行った。
朝8時くらいののんびりしたい時間に大変申し訳ございません。

『この人はバイクに詳しい人だから。』
『いやぁ…、わかるかなぁ…。』

そんなことを言いながら救援に来てくれた人がキックをしたら一発でかかった。

『かかったね!よかったね!!』
『キックした時にアクセルちょっと開けたのが良かったのかも。』

申し訳なさはピークに達し、今にも消えたい気分だったがひとしきり謝罪と感謝をしたのち、バイクに荷物を積みにサイトに戻った。
※運搬時のみ乗り入れ可だと勝手に思い込んでいたが、普通にサイトの近くに停めてて良いらしい。

『帰る前に管理棟来なよ。コーヒー出すから。』と言われていたので、管理棟に寄る。


コーヒーやらお茶菓子やら出され、管理人のおじさんと話をした。
もはやどうやって採算を取っているのか分からない。俺620円しか払ってないんだけど。
管理人のおじさんが昔バイクに乗っていたことや、キャンプについての話などを聞いた。
ウッドデッキにテント立てるコツを聞いてみたら、やっぱビニールひもとかでやるのが楽らしい。

あまり長居しても悪いので、いろいろ助けてもらったことに対する感謝を伝え、キャンプ場を出た。

栗駒山荘

須川湖キャンプ場で受付をしたとき、近くにある栗駒山荘という温泉施設の割引券を貰っていた。
昨日は風呂にも入れていないし、ここで金を落とさないと本当に申し訳ないので、寄ってから帰ることにした。
栗駒山荘

露天風呂はかなり開放感のある景色で、近くにある湿原も見える。
お風呂から見える景色や泉質などは、公式サイトに詳しく乗っている。
道路も見えるので、道路からも見えているかもしれない。肉体美、見せつけていこ!

風呂から上がり、お土産にばっけみそ(ふきのとうが入った味噌)を買った。
レストランが開く時間まで待ち、成瀬ダムカレー(1,200円)を食った。

成瀬ダムカレー

壁に見立てたご飯を境に、カレールーと野菜、あとは謎の揚げ物が入っている(見たまんまレビュー)!
トマトコロッケ?中身がオレンジがかった揚げ物がおいしかったです。
野菜も入ってるし、ヘルシー志向な人にもおすすめできるんじゃないかと思います。

おうち帰る

栗駒山荘を出るが、またエンジンがかからない現象が再発。
テンパって従業員駐車場みたいなところまでバイクを押して(理由不明)、そこで何度かキックしたらかかった。その後は、またエンジンかからなくなったら怖いから2,3時間ぶっ通しで乗り続けた。

国道398号線 栗駒山の紅葉

帰りも景色もきれいでした。
道中の景色も良く、奇麗な湖を眺めながらキャンプができる須川湖、オススメです。

おわり。

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