初のバイクでソロキャンプ
7月末に免許を取得し、8月にSR400も納車され1000km乗ったのでそろそろキャンプに行くことにした。
ムーンライトテント2型
車でキャンプに行っていたころは、メガホーン2というワンポールテントを使っていた。
バイクに乗せられないことはないが、でかいし重いので、ムーンライト2型を買った。

なぜか開いた状態でしか撮ってなかったムーンライト2型
(バンドックのツーリングドームあるんだからそれを使ったらいいじゃんよ…。)

俺がゆるキャン△に影響されてキャンプを始めたカスであることがムーンライトテントを選定した要因として大きいのは言うまでもない。しかし、それがなかったとしてもムーンライトテントの美しさは俺を強く惹きつけるものだったと思う。
どうせムーンライトテントを買うなら3型が良かったが、ゆるキャン△需要(?)で品切れしていた。
1人で使うなら2型で良いだろうと判断し購入に至った。
オルトリーブのラックパックにキャンプギアなど詰め、ROKストラップで固定。
紙袋に薪を詰め込み、クーラーバッグとともに積載ネットで固定した。
行先は、山形県上山市の蔵王坊平国設野営場。
お盆に蔵王エコーラインを走った時、車が多く途中の駒草平で引き返しており、その先を見たかった。
駒草平よりも先に行ってくるついでに行けそうな場所にあったのがこのキャンプ場。
近くにケバブ屋があるような感じの情報もあった。
東北だとケバブ食えるところがほとんどないので、そういった店は貴重です。
キャンプ場へ
キャンプ場に向かってエコーラインを走っていると、雨が降ってきた。
『下界は快晴だったんだからどうせ小雨だろ?カッパ着るのめんどくせえしこのまま行ったれ!』
とそのまま走っていたが、登れば登るほど雨は強まり、嵐のような状態になっていった。
山の天気は変わりやすいというが、ここまでとは思わなかった。
カッパに着替えることすらしていなかったため、サマージャケットやパンツはビチャビチャになっていた。
駒草平でレインウェアを着ようかと思ったものの、今更着ても意味がないくらいに濡れていたのでやめた。
そのままエコーラインを登り続けていたが、気温低下やら風強くなるやら霧が出てくるやらで散々だった。
ビビってしまい駒草平よりも手前のトイレまで引き返してしまった。
こんなことで逃げるようでは心の師である志摩咲さんに示しがつかぬと思い、頑張って登り直した。
寒さで体が震えていたが、頑なにレインウェアは着なかった。何がしたかったのか理解できない。

霧パノラマ
濃霧の下り坂を抜け、第一目的地であるケバブ屋があるらしいスキー場についた。
よーしケバブ食うぞーと思ったが、店は閉まっていた。
事前に調べた時、スキー場やってなきゃ閉まっているんじゃね?とは思ったものの、東北でケバブが食べられるかもしれないという期待は俺を盲目にさせていた。
幸い近くに温泉街?か何かがあり、食事処は沢山あった。
濡れたジャケットを乾かしている間に、近くにあった店のおすすめカツカレーを食った。
「アブが入ってきました!殺虫剤をもってきてください!」
そう言った家族の元に虫網を持った店員のおっさんが向かい、網で捕獲→踏みつけで瞬殺した。すげえ。
蔵王防平国設野営場
駐車場に戻るとジャケットも乾いていたので、蔵王坊平国設野営場へと向かう。
それほど時間はかからず到着。管理棟にて受付を済ませる。
気のいいおじさまが場内の説明などしてくれる。
場内はすべてフリーサイトだが、芝が整備されているところは何かのコースらしく、テント設営や駐車は禁止とのこと。
場内は傾斜地が多い砂利道。初ゴケはここかもなと思いながら設営ポイントを探した。
管理棟近くの看板にマップがあり、場内が1~4番まで番号づけされている。
ネットで探しても場内図見つからず…。
キャンプ場を利用した際に貰った場内マップが残っていたので、掲載いたします。
※問題ありましたらご連絡ください。(C) 山形県
1番は平坦な箇所が多かったが、その分人やテントや車がいっぱい。
設営できる程度のスペースはあったものの、他サイトとの距離詰めすぎになりそうなのでやめた。
せっかくのフリーサイトで区画サイト並みの距離感というのも申し訳ないし、自分も嫌だった。
4番サイトを見に行った時、下り坂のUターンでこけそうになった。
初めての砂利道だったので、ズルっとタイヤが滑るだけでも慌てた。
キャンプ場に着いたのが遅く、平坦地はまず空いていないような状態だったので、あきらめて3番のあたりの比較的傾斜が緩やかな所に設営した。
ムーンライト2型は設営しやすくて素敵。買ってよかったと思った。
設営を終え、最寄りのスーパーに買い出しへ。確かバイクで20~30分くらい。
スーパーに着いたものの、何も買わなかった。
お金をテントに置いてきたから。
スーパー⇔キャンプ場を無意味に駆け抜けるという愚行の後、キャンプ場に戻って焚火を起こす。
焚火を起こしてボーっとしていると、日が暮れてきた。
知らん山に沈む夕日をなんとなく撮影したはずだが、夕日があんまり入ってない。
焚き火しつつカップ麺を食った。
水道から汲んできた水(湧き水?)も一緒に飲んだが、これが異様にうまかった。
焚火をずっとやっていると、近くで4人くらい集まってキャンプしていたおじさんに話しかけられた。
『僕らうるさいですよね~。すみません。焚き火、いいですね~。
ずっと見てて、いいなって思ってたんですよ~。』
『はい!?あー………………、そうですか。』←会話終了
あの時のおじさんごめんなさい。
コミュ障とはこういうものなんです。突然の受け答えができない。
なんて答えるのが正しいのかさえわかりませんでした。
うるさかったかどうかについても、それまでのキャンプで経験してきたレベルから考えれば全然問題ないくらいの賑やかさでした。
自分の対人性能のダメさに落ち込んだのち、ホムセンで買ったペンキ缶に炭を入れ冷ましてから寝た。
朝起きて、ホットサンド食いながらでかい蚊の大群から逃げ回った。
リストバンドみたいな虫よけは、あの蚊たちの前では無力だった。
おうちかえる
撤収作業を終え、バイクのエンジンをかけようとするが、キックしてもかからない。
バイクを押し引きしようにも、傾斜とかでかい木の根とかで動かない。
俺はこのまま自分のバイクのエンジンもかけられずJAFにでも泣きつくのか…と思ったが、ジャンピングキックスタートという新技を習得し何とかエンジンをかけることができた。
※飛び上がったあとキックレバーに強烈なスタンプをお見舞いする技。命中率50。外すと足が死ぬ。
必死こいてバイクと戦っている途中、背の低い車がゴリゴリとお腹を擦りながら走っており、大爆笑が起きていた。
キャンプは人の心をおおらかにさせる。
帰りのエコーラインは晴れており、気持ちよく走ることができた。
下り坂曲がるときにバンクセンサー?がガリガリなってビビった。
特筆事項もなく家に着き、初めてのキャンプツーリングは無事終わった。
(バイクでキャンプに行ったら距離に関係なくキャンツーって言うことにしている。)
バイクでキャンプに行けばより楽しいんじゃね?と思いバイクを買った部分もあるが、間違ってなかった。
車の運転がそれほど好きじゃないので、これまでは道中があまり面白くなかった。
バイクだと移動時間も楽しいので、キャンプに行ってから帰るまでのすべてが楽しい。
バイクの運転に関しても、初心者が荷物載せてちゃんと走れるのか…?と思っていたが、載せてないときと感覚の変化はほぼなかった。
もう車でキャンプには行けないな…と思うほど楽しかった。
バイクでキャンプ、おすすめです。
おわり。
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